2014年7月17日木曜日

【新刊のご案内】『ようこそ、ほのぼの自然農園へ』(松尾靖子著)

営農がとてもむずかしいとされる自然農を、持ち前の明るさでたくさんの人とつながりながら成功させていった松尾靖子さん。
その温かい人柄と自然を愛する気持ちがたっぷり詰まった本が出来上がりました。

四六判、220頁、【本体1300 円+税】

ISBN 978-4885032318



















<著者プロフィール>
松尾靖子(まつおやすこ)
1954年、福岡県生まれ。有機農業を経て、川口由一氏の提唱する自然農に出会う。「松尾ほのぼの農園」で自然農の野菜を個人宅配、福岡市内のレストランに卸す。また、「福岡自然農見学学習会」を主宰し、全国から有志が集まる。多くの研修生を育て、2012年逝去。







本書の取材、構成を担当してくださった片岡義博さんから、紹介文をいただきましたので、掲載いたします。

 松尾さんのことは以前から知っていたが、近く接したのは赴任先の福岡で、米作りのため糸島市の「松尾ほのぼの農園」に通った2年間だった。その純粋で誠実な人柄に触れるたび、大したもんだなぁと感じ入っていたが、人格者とか有徳とかいった硬い言葉がまるで似合わない、ダジャレ好きの陽気な女性でもあった。そんな深みと軽み、素朴さと繊細さ、強さと柔らかさを併せ持ったところが、誰からも愛された松尾さんの持ち味だったように思う。
 本書は、そんな松尾さんの初の単著である。
 近年、自然農への関心は急速に高まっている。耕さない、必要以上に草を取らない、農薬や化学肥料を使わない。今ある農業の真反対を行く農のあり方が人々の心を捉えているのは、安全な食への希求や、便利さだけを追求してきた生活の問い直し、あるいは自然とじかに触れ合うことへの渇望があるのだろう。関連書の出版も相次ぎ、それぞれ版を重ねている。
 しかし本書は自然農を扱ったこれまでのどの本とも違う。
まず、松尾さんは日本で自然農による営農の道を開拓し、20年以上続けてきた先駆者だった。自然農で食べていくため、松尾さんはお客さんとのつながりや地域のつきあいに独自の作法を編んだ。営農で自立した実践例は、自然農の可能性を大きく広げたと思う。
 周りはほとんど意識していなかったと思うが、松尾さんは聴覚障害者だった。農家に生まれ、農業が大嫌いだった彼女は、やがて自然農と出会って確かな生き方をつかむ。本書は一人の耳の不自由な女性が、悩み惑いながら自分の人生を切り拓いていく物語でもある。
 そして本書最大の特徴は、松尾さんの歩みをつづった各章の間に、農業一筋に生きてきた父親の語りを差し挟んだ点にある。牛馬で耕す有畜農業から機械を使った化学肥料農業、有機農業を経て、やがて娘が始めた自然農へ。既成の農業に携わってきたお百姓さんが自然農に転じた例は珍しい。それだけに博多弁で繰り出される言葉には重みと説得力があり、そこには戦前から現在に至る地域の農業史が映し出されてもいる。
 後半、農園に通って自然農を学ぶ研修生と松尾さんとの座談の様子を盛り込んでいる。父から受け継ぎ、自らも蓄えてきた知恵と経験を次の世代に伝えようとする松尾さんの真摯な姿がそこにある。
 著者のことを過去形で書いてきた。本書の出版を控えた2012年5月28日、松尾さんは乳がんのため急死したからである。57歳だった。最も亡くなってはいけない人が亡くなった。松尾さんを知る人はみんなそんなふうに感じたはずだ。
 しかし人の命は「こうしたからこうなる」という因果を超えたところにあると思う。かといって、健康への配慮や養生が無意味だとは思わない。矛盾しているようだが、その矛盾が両立するところに、いのちの世界の不思議があるのだろう。
 松尾さんがいつくしみ育てた自然農園は、かつてそこで研修生として学び、地元で自然農を営む3軒が引き継いだ。松尾さんの志はその農園で生きている。この本の中でも松尾さんはひたむきに生きている。
 (片岡義博=取材・構成)


ぜひお近くの書店でお手にとってくださいますよう、よろしくお願いいたします。

(編集部)







2014年6月27日金曜日

【新刊のご案内】じねん36.5°「水」号vol.2を発行しました!



こんばんは。新月の夜ですね。
今日6月27日は、旧暦の6月の一日(ついたち)、新月です。
「じねん36.5°」は、新月の日が発行日。
“「水」号vol.2”が出来上がりました!

今回のテーマは、天然自然のエレメント「地、水、火、風、空」の「水」。
水は生命の象徴です。
私たちの体のほとんどは水で構成されていて、そしてこの地球も水の惑星です。
さまざまな切り口から語られる「水」をどうぞ、お楽しみください。

天然・自然のココロ じねん36.5°水号vol.2
<もくじ>


●水のおはなし
『孕みと音』より、押田成人神父のことば…1

●特集  「水」の力を感じる人
特集①では、水の神さまをお祀りする秩父今宮神社の神主、塩谷さんにご登場いただきました。
神主でありながら、ご職業は弁護士。相対する2つの世界に身を置くからこそ見えてくる、
自然と人間のあり方を語っていただきました。
特集②では、ビオトープを用いた環境保全プロジェクト「トンボはドコまで飛ぶかフォーラム」の
島村さんにご登場いただきました。市民と行政と企業という立場の異なる三者が一緒になって活動するという、一歩先を行く活動形態について、詳しく教えていただきました。

① 神主と弁護士。究極の二足のわらじを履いたこそ感じる、
目に見える世界と目に見えない世界のこと。
「水分(みくま)りの神さまの仲執持(なかとりもち)として」
今宮神社宮司 塩谷崇之さん…4

② 市民・行政・企業の協同事業だからこそできた環境を守る新しいかたちとは?
「京浜臨海部(横浜市)にトンボを呼ぶ」
 トンボはドコまで飛ぶかフォーラム事務局  島村雅英さん…14

●連載
アーユルヴェーダのレシピとハーブボールの作り方!
[アーユルヴェーダ]Cooking Yoga をはじめよう
 ミヤモトタミコさん…22

今号は、ひろすけ童話から一話。
[おはなし小箱]見えないものを見る時間
 德井いつこさん…26

歯に衣着せぬ痛快人生相談!今回は浮気について。
[お悩み解決]アマゾン四次元相談室
 南研子さん…48

みんなに知ってもらいたい
「 大飯原発差し止め 訴訟判決文を泣きながら読みました。 」
静岡放射能汚染測定室 馬場利子さん…34

みんなに「じねん」について話してもらうコーナー“ぼくとわたしのじねん”
「心の磁石に導かれて」 望月めぐみさん …36

●いまだからこそ!地湧社の本
『いのちが教えるメタサイエンス』 
共働学舎新得農場主宰 宮嶋 望さん …48

たまには本でも…
わたしの『木とつきあう智恵』読書体験
鳥取県八頭郡智頭町のみなさん…58

●地湧社のあたらしい本
『メクルメクいのちの秘密  ピカピカの赤ちゃんが教えてくれた 』
(岡野眞規代 さん著)…60

●じねん36.5°マルシェ[おたより・お知らせ・妄想]…62
●地湧社の日常①…43
●地湧社の日常②…57


◆「じねん36.5°」は、定期購読がオススメです。
先号「地」号vol.1の創刊から、書店をはじめ、さまざまなお店で、
「じねん36.5°」のお取り扱いをしていただけるようになって参りました。
ありがとうございます。
でも、まだまだお近くのお店では、発見できないかもしれません。
書店の店頭で注文することもできますが、定期購読でお申し込みいただきますと、送料は弊社負担でお送りするので、お得で便利。
また、新月の日を迎えるのがより楽しくなることうけあいです。

どうぞお手にとってくださいますよう、よろしくお願いいたします。

==定期購読のお申し込み=========================
お申し込みは、お電話、FAX、メールでお願いいたします。
発行日:隔月刊(年6号発行) ※旧暦の一日、新月発行
体裁:A5判変型
定価:540円【本体500円+税8%】
定期購読:1年間6号分購読料
  ……3240円(送料はサービスになります)
 2年間12号分購読料 
  ……5940円(送料+1号分サービスになります)

株式会社 地湧社(ぢゆうしゃ)
101-0036 東京都千代田区神田北乗物町16
電話:03-3258-1251
FAX03-3258-7564
メール: jiyusha@jiyusha.co.jp
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2014年6月24日火曜日

【ご報告】「じねん36.5°」のお披露目会をしました!


=ハッピーバースデー「天然・自然のココロ じねん36.」♪

先月、5月29日の新月の日。
じねん36.の創刊を記念して、ささやかなお披露目会を開きました。
会場は、新しい事務所。

*実は、地湧社は近々引っ越しをします。
詳しくは後日、正式に発表いたしますのでお待ちください。
場所は今の東京神田の事務所から、とても近いところです。

新しい事務所は、1階で道路に面していますから、通りすがりの皆さんが新しい居酒屋かなぁ?と、興味深々。
そんな視線を感じながら、楽しい新月の夜は更けていきました。














会費は500円。でも、みなさんにこだわりの美味しいものを食べてもらおうと、こんなものをご用意しました。

・炊きたてご飯を用意して、鴨川和棉農園の美味しい卵かけごはん(お米はウレシパモシリ農園)
・沖縄は、八重岳ベーカリーのパン&クッキー
・神戸は、モモンガのこだわりクッキー
・北海道は、新得にある共働学舎のチーズ
・花巻は、やえはた自然農園のお味噌
・鳥取の智頭町は、みたき園の豆もろみ(味噌たちは、キュウリとともに頂きました)
八重岳ベーカリーのパン

左はモモンガ、右は八重岳ベーカリーのクッキー

共働学舎のチーズ
おいものせなかのオリジナルトートとお花


そして皆さんからのお持たせ
こだわりワインにホカホカギョーザ!

おいしい食べ物とたくさんの笑顔。
花巻のおいものせなかさんオリジナルトートバッグには、野の花を飾って、お祝いを盛りあげてもらいました。


参加してくださった皆さん、本当にありがとうございました。

お披露目会では、まだ事務所の内装が完成しておらず、ガランとしていましたが、
 楽しい出会いがありました!
今後は居心地のよい、みなさんが気軽に立ち寄れるスペースにしていきたいな、
そんなことを考えています。

(編集部)











2014年5月1日木曜日

【新刊のご案内】地湧社の新しい雑誌「じねん36.5°」を創刊いたしました②


 一昨日、弊社ブログ(湧湧通信)またfacebook、twitterにて、「じねん36.5°」を創刊したことをご報告いたしました。早速、応援メッセージをお寄せくださった方、また購読をお申し込みいただいた方におかれましては、本当にありがとうございました!


 さて今日は、この本誌にどのような内容が詰まっているかをご紹介したいと思います。目次をご覧いただくのが、いちばんだと思いますので、以下、本誌目次を掲載いたします。


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天然・自然のココロじねん36.5°地号vol.1
<もくじ>

地のおはなし
プエブロ・インディアンの土器をつくる女性、デキストラのことば…1

プラトンは、「地」の元素を立体で表していた!?
折り紙で!「地」をカタチにしてみました。
折り紙教育を考える会 榛葉文枝さん…2

特集  「地」の力を感じる人
 特集では、地のイメージにふさわしいお2人にご登場いただきました。お2人の共通項は自然な農です。
 酒勾さんはベテラン20年。スタートから長い年月を経たいま、そしてこれから、どのように生きていこうとされているかお聞きしました。
 かたや森田さんは新規就農者。東京でJAZZ奏者として活躍していた彼がなぜ自然農をはじめたのか。その動機と森田さんが感じるジャズと農業の共通点や違いを語っていただきました。

① JAZZサックスプレイヤーが都市を出て自然農をはじめた理由
「ジャズと農業」
森田自然農園主宰  森田修史さん…6

② 自然と共に生きた半生。そこから見えるものはなんだろう?
「この地に足を踏み入れてから 20年が経ちました。」
自然農園ウレシパモシリ主宰  酒勾徹さん…20

●連載
今号は、アーユルヴェーダレシピを2つ紹介!
[アーユルヴェーダ]Cooking Yoga をはじめよう
ミヤモトタミコさん…28

イスラームの神秘家スーフィーの小話を読んでみよう。
[おはなし小箱]見えないものを見る時間
德井いつこさん…34

悩んだらなんでも相談!
[お悩み解決]アマゾン四次元相談室
南研子さん…48

みんなに「じねん」について話してもらうコーナー“ぼくとわたしのじねん”
「自分へ還る旅」 新島学さん…42

いまだからこそ!地湧社の本
『牛が拓く牧場』 斎藤牧場主宰  斎藤晶さん…52

たまには本でも…
わたしの『なまけ者のさとり方 増補改訂新版』読書体験 高橋みきさん…58

地湧社のあたらしい本『ようこそ、ほのぼの農園へ』(松尾靖子さん著)…60

●じねん36.5°マルシェ[おたより・お知らせ・妄想…62
●地湧社の日常①…19 
●地湧社の日常②…33
●地湧社の日常③…47

……………………………………………………………………………………………


 詳しい内容は、本誌をぜひご覧いただきたいと思いますが、昨年より本誌の前身である「湧」のリニューアル企画を進めるなかで、いくつか目指したことがありますので、記しておきたいと思います。

1つは、読者の方々とできるだけ近づきたい、顔の見える関係でありたいということです。編集部の様子を紹介したり、読者の方と編集部をつなぐページをつくりました。お読みくださった方々と一緒に誌面づくりができるような関係性を築くことができたら、いちばん嬉しいことです。

2つめは、手づくりの誌面にしていきたいということです。今号は、地湧社に共感いただける方のたくさんのあたたかいご協力のもと、本というカタチにすることができました。まだ、よちよち歩きの壁新聞のようなところもあるかと思いますが、手づくりのあたたかみを残した編集をしていきたいと思います。

3つめに、地湧社の隠れた既刊の良書をあらためて掘り起こし、ご紹介していきます。出版不況と言われながら、出版界全体では新刊を多数出し続けて、良書が絶版となったり、埋もれています。地湧社では、新刊を丁寧に出しながら、既刊の本を大切にしていきたいと思います。

新しい企画は、まだまだ始まったばかりです。
まずはお手にとっていただくことを切に願います。
また、お読みくださりお気に召していただいた際は、ご友人方にもおすすめいただければ、本当に嬉しいことです。
どうか!応援のほど、よろしくお願い申し上げます。


==定期購読について============================
お申し込みは、お電話、FAX、メールでお願いいたします。
発行日:隔月刊(年6号発行) ※旧暦の一日、新月発行
体裁:A5判変型
定価:540円【本体500円+税8%】
定期購読:1年間6号分購読料
  ……3240円(送料はサービスになります)
 2年間12号分購読料 
  ……5940円(送料+1号分サービスになります)

株式会社 地湧社(ぢゆうしゃ)
〒101-0036 東京都千代田区神田北乗物町16
電話:03-3258-1251
FAX:03-3258-7564
メール: jiyusha@jiyusha.co.jp
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(編集部)